M-airライダーのブログ


M-air所属ライダーによるカイトボード日記!
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スクール中の出来事、突然の失神と心肺蘇生

昨日、スクール中に生徒の方が突然倒れる事故が発生いたしました。
結論から言うと今日の予後は観察していませんが、講習生徒さんはこの日は特に障害もなく無事に宿舎に帰られました。

事故発生時の詳細
1/22の午後16時ごろ、マスターコーススクール受講2日目のAさんがカイトの昼の休憩をはさんで3時ごろより基本操作などを1時間ほど練習して終了し、ビーチに戻るために自分(平田)がカイトを取った直後に崩れるように倒れ、顔が上向きになったまま水深数十センチの水中に沈みました。

この時に口から海水が幾分入ったので確認したので首に腕を回して水上に抱き上げた所、白目になって完全に失神していました。
この時脈は取らなかったのですが全くバイタルサインを感じなかったのですぐに心臓マッサージを開始。抱きかかえた状況ですので片手で胸を押しました。10数回押したところでぐいっと胸がかなりへこむ感触があり、その直後に海水が内から流れ出しました。数秒後には意識が回復したのですが、またすぐに眠るようにゆっくり目を閉じ始めたので再度心臓マッサージを開始。10回ほどの圧迫で今度は目が開きました。

その後は頬を2~3回たたき、意識があるか声をかけたところ、弱い声でしたが返事があったので、さらに頬をつねり、感覚があることを確認したので、座位にして深呼吸をゆっくりしてもらいました。

浜から100mほどのところだったのですがビーチにいた何人かには急な処置だったので声をかける暇もありませんでしたので何が起こっていたかは知らない状態です。

ほどなく回復されたのでゆっくり立ち上がってもらい歩いて浜に戻り、熱いお茶を飲んでもらいました。その後は回復されたのでご自身でレンタカーを運転し、ゲストハウスに戻って温水シャワーを浴びてから事故前後の記憶やその時の体調面などをヒアリングしました。


スクール生Aさんの詳細
60歳半ばの男性、カイトボード経験はなく、軽い強度のレジャースポーツはいくつか経験されていた方です。
以前食堂を摘出した経緯があり、しばらく食事がとれない生活を送っていた経験があり。体力は弱めだと本人は自覚しています。

事故発生時の状況
場所は宮古島、西浜ビーチ。潮がひき水深数十センチの遠浅状態でした。
気温はこの冬一番の寒波が入り14~15度。晴れ間は見えてたものの北からの風で体感温度は低い状況でした。
また倒れられた事の記憶は全くないとのことです。その直前の急激な体調の異変も感じなかったようですがずっと寒いと感じてたとのことです。

考えられる原因
スクール受講時、Aさんは5mmのジャージフルウェットと中にライクラのインナーフーディー着用、風を通すジャージ素材なので濡れた身体が冷え切り、低体温症による意識朦朧と体力低下が考えられます。
またこの日の午前中もサニツ浜にてセッティングなどを含めた練習を2時間ほど受けていたのでなれない運動で疲労が蓄積していたのと、昼休み中もウェット着たままお弁当食べていらしたのでその間も体が冷えたことが考えられます。

緊急処置について
倒れられた瞬間は自分はAさんの間近にいました。倒れたときに海水を飲んだのを確認したので考える暇もなく心臓マッサージを施しました。心肺停止状態になってるか確認する余裕もなかったのでこれが正しいのかはよくわからなかったのですがそうするしかありませんでした。
幸い蘇生されたので事なきを得ましたが、このような場合の処置が正しかったのか、より良い方法はほかになかったのかを専門家などの意見を聞きたいです。

スクール開催されているショップのスタッフ様への今回の経験を通しての意見
カイトに限らずですが、スポーツスクールを受講するということは慣れない環境(もちろん海上というリスクの高い場所であることも多い)での練習普段使わない筋力等を使い疲労の蓄積が速いと考えられます。
また個人で楽しんでられる方にはない、ある種の強制的な練習(インストラクターの指示に従うこと)をすることになるので、自発的に疲れたから休憩と意見できる人ならともかく、それを言えない性格の方は無理して練習し、限界を超えてしまう可能性があります。

また冬場の冷え込んだ状況(夏の酷暑の時も同様)は通常以上に体力を消耗し、低体温症(夏には熱中症)になるリスクがあります。
受講生徒さんの動きや発言などを講習中はよく観察し、無理をさせないのがインストラクターの務めだと今回つくづく感じました。

また今回はたまたま私がAさんの間近にいて起こった事故だったのが不幸中の幸いだと思います。スクール開催中はボディードラッグやウォータースタートが出来たときに生徒さんと遠く離れてしまうことも多々あります。また水深が深い場合もあります、このようなシチュエーションで事故が起こった場合、今回みたいな対応ができる可能性は少ないです。
緊急蘇生法の講習時のような対応できる状況で事故が発生することなどほとんどないというのもわかりましたので臨機応変の対応も必要です。(今回は腕で抱きかかえ片手で心臓マッサージした。また脈測る余裕すらないほど切迫した状況に感じた)

事故が起こる前のメディカルチェックや受講時の観察が不可欠ですのでこれを読んでいただいた方へ少しでも勉強になればと思います。

ご意見、ご感想あれば遠慮なくご連絡ください。今回の経験をこうやって発信することによって少しでも事故が減ればと感じております。

カイトボードショップ エムエアー オーナー兼インストラクター 平田修三
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by m-airriders | 2014-01-23 11:58 | SHUSAN
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